2020-01-01から1年間の記事一覧
熊野には魚供養塔が複数存在します。魚供養塔とは、主に漁業者が漁獲された魚に対して、鎮魂と感謝の念を込めて行う、供養のための塔です。魚供養塔は全国各地にありますが、熊野の魚供養は古来から続く熊野の精神文化や信仰と深いかかわりがあるのではない…
日本近海で水揚げされる魚の漁獲量の約3分の1は未利用魚と言われています。未利用魚とはその名の通り、値が付かずに捨てられてしまう魚です。なんともモッタイナイ話ですよね。ではなぜ、未利用魚となってしまうのでしょうか。様々な原因が考えられますが、…
今、熊野の天然ブリが旬を迎えています。ブリというと日本海側の氷見ブリ、佐渡ブリなど真冬が旬のブリを思い浮かべる方が多いと思います。ブリは回遊魚ですので、場所によって旬は異なります。熊野周辺で揚がるブリは「桜ぶり」などと呼ばれており、桜の季…
今回は熊野の滅びゆく習俗を紹介いたします。それは「イタダキ」です。熊野では頭上運搬のことを「イタダキ」と呼んでいます。頭上運搬は熊野だけではなく、京都や瀬戸内海、九州など全国的に存在していた習俗です。京都の大原女などが有名ですね。頭上運搬…
青魚などに多く含まれているDHAやEPAを積極的に摂取すると頭が良くなる、という説はよく聞きますよね。実はそれだけではないようです。魚食には人の攻撃性を抑え、心を穏やかにする効果もあるようなのです。米ペンシルべニア大学教授で犯罪学を研究している…
魚のすり身は練り製品やさつま揚げなどの原料になり、日本では非常に馴染みの食材ですよね。実は「すり身」は世界共通語です。 英語でも『SURIMI』と呼ばれています。ヨーロッパなどでもsurimiで通じるようです。今、すり身が世界中で大ヒットしています!す…