サカナ記念日

神秘熊野から魚便りをお届けします。

魚供養塔と熊野の精神史

熊野には魚供養塔が複数存在します。魚供養塔とは、主に漁業者が漁獲された魚に対して、鎮魂と感謝の念を込めて行う、供養のための塔です。魚供養塔は全国各地にありますが、熊野の魚供養は古来から続く熊野の精神文化や信仰と深いかかわりがあるのではない…

実は美味しい「未利用魚」を紹介!

日本近海で水揚げされる魚の漁獲量の約3分の1は未利用魚と言われています。未利用魚とはその名の通り、値が付かずに捨てられてしまう魚です。なんともモッタイナイ話ですよね。ではなぜ、未利用魚となってしまうのでしょうか。様々な原因が考えられますが、…

今が旬! 熊野の天然ブリのおすすめレシピを紹介

今、熊野の天然ブリが旬を迎えています。ブリというと日本海側の氷見ブリ、佐渡ブリなど真冬が旬のブリを思い浮かべる方が多いと思います。ブリは回遊魚ですので、場所によって旬は異なります。熊野周辺で揚がるブリは「桜ぶり」などと呼ばれており、桜の季…

100kgのマグロを頭上運搬! 熊野の女性の恐るべきパワーとは

今回は熊野の滅びゆく習俗を紹介いたします。それは「イタダキ」です。熊野では頭上運搬のことを「イタダキ」と呼んでいます。頭上運搬は熊野だけではなく、京都や瀬戸内海、九州など全国的に存在していた習俗です。京都の大原女などが有名ですね。頭上運搬…

魚を食べると心が穏やかになる!

青魚などに多く含まれているDHAやEPAを積極的に摂取すると頭が良くなる、という説はよく聞きますよね。実はそれだけではないようです。魚食には人の攻撃性を抑え、心を穏やかにする効果もあるようなのです。米ペンシルべニア大学教授で犯罪学を研究している…

「すり身」が世界中で大ヒット中! すり身を使ったおすすめレシピを紹介

魚のすり身は練り製品やさつま揚げなどの原料になり、日本では非常に馴染みの食材ですよね。実は「すり身」は世界共通語です。 英語でも『SURIMI』と呼ばれています。ヨーロッパなどでもsurimiで通じるようです。今、すり身が世界中で大ヒットしています!す…

懐かしの熊野の漁業 今昔物語

八十キロもあるマグロのはねているのをしめて、料って食べるんですが、おいしかったね。皆が食べるマグロは赤いやろ、けど獲りたてのは薄いピンク色した半透明の肉で、 血の模様がすけて見えたもんや。 熊野の漁師の思い出話です。今から約30年前に書かれた…

絶品! 知る人ぞ知る ヒラソウダカツオのお刺身

ヒラソウダカツオをご存知でしょうか。鮮度落ちが早いため、都市部には生食用としてはなかなか流通しない魚です。宗田節などに加工されてよく出回っています。漁獲量が少ないわけではなく、私の暮らす熊野などの産地周辺では刺身用としてもスーパーなどでも…

熊野のソウルフード さんまの丸干しとは

熊野の二大ソウルフードといえば、さんま寿司とさんまの丸干しです。以前のブログでさんま寿司について紹介しましたので、今回はさんまの丸干しを紹介します。 さんまの丸干しはその名の通り、さんまを塩に漬けて、そのまま丸干しした干物です。さんまという…

鈴木さん、スズキと熊野の深い関係とは

鈴木さんと魚のスズキは、共に熊野と深い関係があります。 ①鈴木氏のルーツは熊野にある。 ②平家物語にスズキと熊野の深い縁を物語る記述がある。 ①鈴木氏のルーツは熊野にある。 稲穂を重ねた棒のことを熊野ではススキ、スズキと呼んでいました。ここから鈴…

今が旬の魚「カマス」のおすすめレシピ

秋カマスは嫁に食わすな 秋のカマスは、嫁に食べさせたくないほど美味しい、という意味のことわざです。そんなに美味しいのであれば、自分の大切な人にも食べさせてあげればいいのに、という気がします。それはさて置き、旬のカマスがとても美味しいことは確…

熊野の伝統食 さんま寿司とは

実は、日本で食べられている魚で、すべて国産且つ天然の魚はサンマだけです。ちなみに、熊野の年配の方はサンマのことをサイレと呼んでいます。今回はそのサンマを使った熊野の伝統食、さんま寿司を紹介します。 サンマと言いますと、夏から秋にかけて北海道…

お魚ワンダーランド 熊野

「この味がいいね」と私が言ったから九月十五日はサカナ記念日 俵万智さんの短歌集『サラダ記念日』をもじって、本日、九月十五日を勝手にサカナ記念日に制定いたします。 始めまして!クマノミと申します。三重県熊野市で地域おこし協力隊として、地域漁業…