サカナ記念日

神秘熊野から魚便りをお届けします。

「すり身」が世界中で大ヒット中! すり身を使ったおすすめレシピを紹介

魚のすり身は練り製品やさつま揚げなどの原料になり、日本では非常に馴染みの食材ですよね。実は「すり身」は世界共通語です。

 

英語でも『SURIMI』と呼ばれています。ヨーロッパなどでもsurimiで通じるようです。今、すり身が世界中で大ヒットしています!すり身を使った加工品、カニカマが特にヒットしているようです。背景としては世界的な魚食ブームがあります。日本では魚の消費量の減少が進んでいますが、海外に目を向けると、ヘルシーな食材として世界中で魚の消費量が増えています。すり身は加工しやすいこともブームの一因かもしれません。

 

最近、日本でもすり身を使った面白い商品がヒットしています。今年の2/8の日本経済新聞の記事によりますと、「バレンタインさつま揚げ」や「バレンタインかまぼこ」なるものが発売され、ヒットしているようです。芸術家の岡本太郎は生前、このようなセリフを残しました。

「グラスの底に顔があっても良いじゃないか」

グラスの底に顔があっても良いなら、バレンタインにさつま揚げやかまぼこを贈っても何も問題ありませんね(笑) それはさて置き、すり身は様々な可能性を持った食材であることは間違いなさそうです。

 

熊野漁協では魚のすり身を製造販売しています。その名は「熊野すりみん」!熊野の市場で揚がった新鮮な魚を市場隣接の加工場ですり身に加工しています。カンパチ、サゴシ、タチウオ、カマス、アジ、ムツ、シイラなど旬の魚のすり身を作っています。魚種ごとに味が全然違いますので、いろいろな味を楽しむことができます。個人的に一番美味しいと思った魚は、ムツとカマスです。もっちりした食感と豊饒なる旨味に満ちています。私はこれらのすり身を使った料理をいろいろと作っていますので、今回すり身を使ったオススメのレシピを3つ紹介します。

 

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こちらはムツのすり身団子のオリーブオイル漬です。

塩コショウを混ぜたすり身団子と刻んだマイタケをゆでて冷ました後、瓶に入れます。そこに生のニンニク、ディルやハーブなどの香草、柑橘の皮とオリーブオイルを入れて、一晩寝かせたら出来上がりです。オリーブオイルに魚の旨味や香草、柑橘の香りが移っていてとても美味しいです。このオリーブオイルを野菜サラダやカルパッチョのソースにするとよく合います。パスタに絡めたりしても良いでしょう。

 

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こちらはアジのすり身の餃子です。

作り方は肉を使った餃子と同じです。すり身をキャベツ、ニンニク、ニラなどと混ぜて皮に包んで、焼いて完成です。肉の餃子に比べるとさっぱりしていてヘルシーです。ビールが進む一品です。

 

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こちらはアジのすり身のそぼろ丼です。

塩をまぶしたすり身をフライパンで炒ります。水分がなくなってきたら、しょうが汁、酒をさっとかけて出来上がりです。ごはんのお供に最適です。

 

いかがでしたでしょうか。今、世界中で大人気のすり身について紹介しました。個人的におすすめのすり身を使ったレシピも合わせて紹介しました。是非、すり身料理を作ってみて下さい!おすすめの調理法などありましたら教えて頂けるとうれしいです。

 

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